50年後の森のすがたは?
神奈川県民のみなさんと未来につなぐ森つくりをしていますが、
まずは、「未来につなぐ森づくり-かながわ森林再生50年構想-」での
50年後のめざす森の姿を考えてみましょう。
50年後を目指した森林つくりのために、
森林を標高によって3つに分類して考えます。
標高300mまでを「里山」、
800mまでを「山地」、
それ以上を「奥山」と分類。
さらに、地域、林道との位置関係に応じて4つのゾーンに分けて、
森林再生の取り組みをしています。
それぞれで50年後のめざす姿をご紹介します。
①「里山」は、私たちに馴染みのある身近な緑を継承し、再生するゾーンです。
50年後の里山は、
・クヌギ、コナラ、クリなどの森の恵み豊かな落葉広葉樹林
・四季を通じて、うっそうと茂る照葉樹林
・日が射し込み、風の通る竹林
となることを目指します。
②「山地」は、木材資源を循環利用するゾーンと多様な生き物が共存するゾーンです。
50年後の山地は、
・資源循環を取り戻した持続可能な人工林
・多様な生き物が生息する針葉樹が混生する広葉樹林になることを目指します。
③「奥山」は、ブナ林など自然林を再生するゾーン。
50年後の奥山は、
ブナやモミなど高標高域を象徴する多様な樹種と階層を持った自然林となることを目指します。