木材を使用することで都市の中に新たな森林が生まれます



森林は大気中の二酸化酸素を吸収し、炭素として固定化することで温暖化防止に大きな役割を果たしています。

そんな森林から生まれた木材を建築物などに長く利用することで、木材が貯蔵した炭素を森林から引き継ぐことができます。

例として、木造住宅が立ち並んでいる土地1ヘクタール(10,000㎡)にどのくらいの炭素が固定されているのか試算してみましょう。



〈想定〉

項目数値備考
道路・公園緑地4,000㎡全体の土地面積の40%
宅地6,000㎡全体の土地面積の60%
住宅数60軒1軒当り100㎡
1軒当りの床面積100㎡家は2階建て
1㎡当りの木材使用量0.2㎥日本の木造住宅1㎡当りの木材使用量は、0.2~0.3㎥
木材1㎥当りの炭素固定量0.25炭素トン木材中の炭素量は絶乾比重を0.5としその半分
















【木造住宅の炭素固定量】
住宅数    床面積  木材使用量  木材中炭素量    炭素固定量
60軒・ha × 100㎡ × 0.2㎥/㎡ × 0.25炭素㌧/㎥ = 300炭素㌧/ha

 

この炭素固定量は、
日本の1ha当りの51年生~55年生のスギ人工林の炭素固定量104炭素トン((独)森林総合研究所)の2.9倍に相当します。

木造の住宅が増えることで
木のはえていない都市の中に森林ができたのと同じことになります。


「ウッディライフを楽しむ101のヒント」(社)日本林業技術協会 外崎真理雄:「気を使えば二酸化炭素は減る」より作成






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