木づかい運動でウッド・チェンジ!

林野庁では、平成17年度から、木材を利用することの意義を広め、木材利用を拡大していくための国民運動として、「木づかい運動」を展開しています。

今回は、林野庁のホームページより抜粋し、5回に分けてお届けします。

木材を使うことは、森林とつながっています

日本は国土の約3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国。その森林の約4割は人が木を植えて育てた人工林です。現在、戦後に造林された多くの人工林が、本格的な利用期を迎えており、資源量は年々増加していますが、木材の利用は十分に進んでいないのが現状です。

木材を使うことは、「伐って、使って、植えて、育てる」という人工林のサイクルの一部。二酸化炭素(CO2)の吸収や国土を災害から守るといった森林の持つ多くの働きを発揮させるためにも、木材を使って森を育てることは大切なことです。人工林を伐って使うとともに、植えて育てることを進めていくことで、未来につながる森林の持続的なサイクルが保たれるのです。

木材を使うことは、環境にも、暮らしにも、いいことがあります

木は二酸化炭素(CO2)を吸収し酸素(O2)を放出して、炭素(C)を体内に蓄え、成長します。その木を木製品や住宅として利用すると、その間は、二酸化炭素を放出することなく蓄え続けます。そして、伐採した跡地にまた、適切に木を植えることで、その木また二酸化炭素(CO2)を吸収し成長していくという、森林のサイクルが保たれ、地球温暖化の防止にもつながっているのです。

木材を使うことは、私たちの暮らしにもよいことがあります。床材に利用した際の衝撃緩和作用や、室内の湿度を調節する効果、そして香りによるリラックス効果など、木材には色々な働きがあります。木材の良さを経験的に感じている人は多いかも知れません。最近では、血圧が下がる、といった計測データに基づいた、リラックス状態の評価なども進んできています。

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