森林利用とSDGs
SDGsは「持続可能な開発目標」と訳され、環境問題、気候変動、ジェンダー平等、貧困、人や国の不平等など、様々な世界規模の課題への達成目標が掲げられています。
気候変動や自然災害等の課題が世界各地で深刻になる中で、近年日本でも関心が高まっています。
実は、森林・林業・木材産業はSDGsの達成に大いに貢献しているということを知っていますか?
日本は国土の3分の2を森林が占めている森林大国です。
森林は、水を育む、気候変動を緩和する、山地災害を防止するなどの多面的機能を持っており、この多面的機能の発揮が様々なSDGsに貢献しています。
●森林は地球温暖化防止に大きな役割を果たす
森林は大気中の二酸化酸素を吸収し、炭素として固定化することで温暖化防止に大きな役割を果たしています。
そんな森林から生まれた木材を建築物などに長く利用することで、木材が貯蔵した炭素を森林から引き継ぐことができます。
また、木材は製造・加工時に消費するエネルギーが鉄やアルミなどに比べ著しく小さく、しかも伐採後に植林すれば再生産することができる環境にやさしい素材です。
森林そのものが様々なSDGsに貢献し、さらに林業・木材産業を通じ、森林の整備・保全に還元させることで持続可能な大きな循環を作り出すことができます。
※林野庁HP 森林×SDGs「SDGsと森林・林業・木材産業の関係性」より抜粋
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/genjo_kadai/pdf/sdgsFB01.pdf