大注目の高層木造ビル「Port Plus」を見学しました!

今、木材関連業界や建築業界において大注目されている高層木造ビル「Port Plus」を見学してきました。今回はその様子をご紹介します。

「Port Plus」はどんなところ?

「Port Plus」は、大林組が建築した木造の次世代研修施設です。

この建物は日本初の高層木造耐火建築物でできており、LVLやCLTなどの工法を使うことにより、こちらも日本初となる3時間耐火を実現しています。

躯体だけでなく内装にも木をふんだんに使い、木の香溢れる素敵な建物になっています。

リラクゼーションルームの様子

天井には本物の植物を植え、床からアロマの放出、時間帯により変わる鳥のさえずり等意匠を凝らした設計となっている。

各階の様子

床、天井、階段のみならず、備品に至るまで様々なところに木材を使用していることがわかる。右下の写真はCLTを使用しており、本物の植物を植えている。

木材の使用量

「Port Plus」では躯体に1,675m3、内装に315m3と合計1,990m3もの木材を使用しています。木材を多用することで、CO2固定量は1,652tCo2、鉄骨造りと比べた場合のCO2削減量は1,700tCO2となります。

用語解説

■LVL■

Lamineted Veneer Lummberの略。単層積層材の意。かつら剥きのように木材をスライスした単板を、繊維方向を揃えて重ね合わせた製品。単材から長尺材まで作ることが可能で、様々な形状やデザインの製品が作成できる。

出典:日本集成材工業協同組合「中大規模木造建築の担い手講習テキスト」(令和3年10月)より

■CLT■

Cross Lamineted Timberの略。直交集成板の意。ひき板を並べた層を繊維方向が直交するように重ねた大判のパネル。1995年頃からオーストリアを中心に発展してきた新しい木質構造用材料。施工の早さやコンクリートよりも軽量なこと、断熱性が高い等の様々な面で効果が期待されている。


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