かながわ森のカケラ製作現場の訪問記録

神奈川県では、森林環境譲与税事業として、「ともに生きる」木づかい連携推進事業を行っています。
県内の障がい者福祉施設と連携し、地域材を活用したノベルティを作成し、保育園や幼稚園、音楽教室等で配布するとともに県・市町村が行う環境関連イベントにて配布を行っています。

また、事業の内容をHP でPR することや、配布したノベルティの活用状況をHPに投稿してもらうことを通じて、広く県民に森林(木材)の持つ公益的機能や県産木材の魅力をPR しています。

今回は、カスタネットとホイッスルを配布することとなり、このかわいい小さな「かながわ森のカケラ」を製作してくださった現場に訪問させていただきました。

訪問内容

2024年1月中旬、まだまだお正月の余韻が残る神奈川県南足柄市にある「社会福祉法人足柄緑の会 コスモス学園・中沼ジョブセンター」に訪問させていただきました。
作業所は、小田原駅から車で15分ほどの空気の澄んだ小高い山の中腹にあります。

今回は、神奈川県森林再生課の担当職員の方と一緒に施設に伺いました。

作業所に行くと、みなさん、作業に熱中されていて、とても静かな整理整頓された清潔な場所でした。まず、みなさんに、ごあいさつをさせていただき、それぞれの工程の説明をしていただきました。

写真は、今回の作業を担当してくださっているグループのみなさんです。

作業工程風景

①手前は、カスタネットを磨き上げる仕上げ作業、

②真ん中では、ゴムを結んでくれています

③今回での一番の難関は、ホイッスルの仕上げ作業、何枚ものパーツを組み合わせてボンドでとめ、強力な圧着ペンチで全体を挟み乾燥するまで待ちます。

④最後の仕上げは、ベルトサンダーで磨きをかけて、パーツ全体をさらに、なめらかに馴染ませます。

⑤そして、今回はホイッスルが鳴るかどうかの検査を、高圧の空圧エアダスターで、空気を吹きかけます。

まとめ

今回の取材を経て、このような複雑な作業工程を作業者のみなさんのていねいな作業を経た、私たちの手元に届いた「かながわ森のカケラ」たちが、県民全体の木づかいの啓蒙啓発の促進になることは、間違いないと感じました。

これからも、森林保全と木材利用への理解とアクションを紡いでいきたいと思います。

インフォメーション

社会福祉法人足柄緑の会 コスモス学園中沼ジョブセンター
https://www.n-csm.jp/facilities/cosmos-gakuen/

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