県産木材活用推進視察セミナー実施レポート

2024年2月28日(水)に、県産木材活用推進視察セミナーが開催されました。

県産木材活用推進視察セミナーとは?

ナイス株式会社、株式会社市川屋、かながわ木づかい推進協議会の3者共催で、神奈川県産材の普及啓発・利用促進へ向け、都市部の建築関係者への情報提供を行うことを趣旨とした、視察・講演を行うセミナーです。

森林・林業に関する講演のほか、製材/プレカット工場、県産材を使用した施設、伐採の見学を行いました。当日の様子をご紹介します。

セミナープログラム

1.市川屋(製材工場)
  • 県産材製品紹介
  • 工場見学

市川屋の製材工場を見学しました。切り分け→乾燥→モルダー加工(カンナがけ)→強度・含水率検査→製品化といった過程を順に追って説明を受け、実際の作業の様子を見ていきました。


2.厚木市森林組合
  • 県及び市の木材関連施策説明
  • 木造木質化セミナー

県及び市の木材関連施策説明では、県職員による神奈川県の森林林業情勢や施策等の説明を行いました。
木造木質化セミナーでは、ナイス株式会社より、事業説明や相談窓口であるファーストコールや実際の施業例、表層圧密技術「Gywood(ギュッド)」等が紹介されました。


3.ナイス丹沢の森/社有林
  • 間伐済み人口林の見学
  • 伐倒デモンストレーション

ナイスの社有林である『ナイス丹沢の森』において、厚木市森林組合による伐倒デモンストレーションを行いました。
伐倒の方法や注意点等の説明を行いながら実際にスギを1本伐倒しました。
とても迫力があり、参加者から感嘆の声が多く上がりました。


4.市川屋/プレカット工場
  • プレカット機能説明
  • 工場見学

市川屋におけるプレカット工場を見学しました。
首都圏では珍しい、製材→プレカット→配送までを一括で行える施設であり、繊細な加工処理を行う様子を間近で見ることができました。見学後には、参加者から外材との比較や木材加工の現状など、様々な質問がありました。


5.平和学園認定こども園
  • 施設内見学

県産材を使用した木造建築物である認定こども園である平和学園幼稚園を見学しました。
ナイス株式会社が構造設計、積算、木材調達、施工に携わっており、延べ床面積約1,650㎡の木造建築物(一部、鉄筋コンクリート造)です。

柱や土台に神奈川県産のJAS製材品が採用されており、県産材が約44㎥使用されています。
ぬくもり、肌触りのよさを感じました。

最後に

講演や豊富な現場見学を交え、神奈川県産材の普及啓発・利用促進へ向け、都市部の建築関係者へ多くの情報提供が行われました。

今後、神奈川県産材を利用した建築物が増え、本活動が意義あるものとなることを願います。

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