やすらぎの空間をつくろう~木材は断熱効果が高い~
木材は、調湿効果や断熱効果、リラックス効果などを持つ優れた素材です。今回は、断熱効果についてお話します。
●木材は断熱効果が高く、外気温の影響を受けにくい
木材は鋼材やコンクリートと比べて、熱しにくく、冷めにくいという特徴があります。
これには熱伝導率が関係しています。熱伝導率は密度と比例関係にあり、密度が高いものほど熱伝導率は高くなります。
木材は多数の穴が空いているという特性(多孔質)があります。
この多孔質性が空気の層を作り、密度を下げ、熱伝導率を下げています。これが高い断熱性を生み出し、室内は外気温の影響を受けにくい特徴を生み出しています。
高い断熱性による保温効果は快適な住まいづくりにとって重要なポイントです。
(次世代省エネルギー基準解説書編集委員会 「住宅の省エネルギー基準の解説」2010 より作成、空気の熱伝導率は、理科年表から)